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第11回産業日本語研究会・シンポジウム開催のご案内

開催の趣旨について

令和元年12月

AIが支える産業日本語

産業日本語研究会では、情報発信力や知的生産性の飛躍への貢献を通じて、我が国産業界全体の国際競争力の強化に資する日本語(「産業日本語」と呼称します)の浸透を図るために、「第11回産業日本語研究会・シンポジウム」を以下のとおり開催することになりました。

2019年5月、新元号「令和」の時代が幕を開けました。新しい時代の訪れとともに、「人工知能(AI)」技術は完全に人の世界にとけこみ、今やテレビや新聞などでこのキーワードを見かけない日はありません。AIの波はビジネス分野にも浸透し、ニューラルネットワークをはじめとする技術は自然言語処理の中核部分に活用され、多言語での情報発信や大量の文書データ処理に不可欠な技術となっています。

そこで、今回のシンポジウムでは、産業日本語研究やデータ活用の場面で我々を支えるAI技術に関する研究や取組み、そして、新しい時代の中で様々に形を変えていく日本語に関する最新の知見やトピックスなどを広くご紹介いたします。

本シンポジウムが、産業日本語の更なる普及につながり、我が国産業に大いに貢献できる機会になると期待しております。産業界、学術界などからの、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

 


■主催:

高度言語情報融合フォーラム(ALAGIN)、一般財団法人日本特許情報機構(Japio)

■後援(予定):

総務省、文部科学省、経済産業省、特許庁、千代田区、
大学共同利用機関法人人間文化研究機構 国立国語研究所、
国立研究開発法人情報通信研究機構、独立行政法人工業所有権情報 ・研修館、
一般社団法人情報処理学会、一般社団法人人工知能学会、
一般社団法人言語処理学会、一般社団法人日本経済団体連合会、
一般社団法人日本知的財産協会、アジア太平洋機械翻訳協会、
一般社団法人大学技術移転協議会、フジサンケイビジネスアイ

■日時:

2020年3月6日(金) 13:00-18:00

■場所:

東京・丸ビルホール(丸の内ビルディング7階)

■テーマ:

AIが支える産業日本語

■参加費:

無料(事前登録制、懇談会・意見交換会は要会費)

■事前申込先

お申込みはこちら

 


<< プログラム >>

【オープニング】

13:00 - 13:10

 

 

(1)開会挨拶

  井佐原 均 産業日本語研究会 世話人会 代表/
    豊橋技術科学大学 情報メディア基盤センター長・教授

 

【第一部】

13:10 - 15:10

 

(2)招待講演

『元号のリズムー新元号はどうして「令和」だったのか』

  窪薗 晴夫 国立国語研究所 教授

 新元号として「令和」が選ばれたが、言語学(音韻論)の知識があればどのような元号が選ばれるか、ある程度予測できる。歴代の元号を調べてみると、その音韻構造は大きな偏りを示し、基本的に2つの構造(「明治・昭和」タイプと「大正・平成」タイプ)に収束する。本講演ではこの2つの音韻構造が日本語のリズム構造に基づくものであり、赤ちゃん言葉やニックネーム、商品名など様々なところに現れていること、さらには英語などの他の言語とも共通するリズム原理に従っていることを解説する。

(3)招待講演

『2020に向けた外国語対応の取り組み』

  高村 信 総務省 国際戦略局 技術政策課 研究推進室 室長

 総務省では、世界の「言葉の壁」をなくし、グローバルで自由な交流を実現するため2014年に「グローバルコミュニケーション計画」を策定し、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した多言語音声翻訳技術の研究開発及び社会実装を推進してきました。本講演では、2020年に向けた取り組みとともに、2025年を見据えた多言語音声翻訳技術のさらなる飛躍に向けた取り組みについてもご紹介します。

(4)特別講演

『わかりやすい日本語を考える―国語辞典のわかりやすさとは何か―』

  サンキュータツオ 学者芸人・漫才師・コラムニスト

 新しい言葉を入れることが国語辞典の使命ではありません。現在使われている日本語を、わかりやすく説明してくれているのが国語辞典という書物です。しかし「わかりやすさ」の考え方は、作っている側にとっても使っている側にとっても多様です。類語と比較した説明を「わかりやすい」とするのか、平易な言葉で説明するのが「わかりやすい」のか、用例を豊富に扱っているのが「わかりやすい」なのか。辞典の「わかりやすさ」について考えます。

 

【第二部】

15:10 - 16:20

 

(5)ポスターセッション

 

1. 産業日本語研究会・ライティング分科会活動
2. 産業日本語研究会・文書作成支援分科会活動
3. 産業日本語研究会・特許文書分科会活動
4. 特許ライティングマニュアル(改訂版)
5. システム開発文書品質研究会(ASDoQ)の活動紹介
6. 文章読解・作成能力検定(「文章検」)
7. 翻訳バンクでニューラル機械翻訳を多分野化する
8. Japio世界特許情報全文検索サービス 紹介     

佐野  洋
橋田 浩一
谷川 英和
石附 直弥
栗田 太郎
山田 昌哉
隅田 英一郎
長谷川 雅昭

 

 

【第三部】

16:20 - 17:50

 

(6)『開発現場における暗黙知・属人知のAI技術活用に向けた取り組みのご紹介』

  西田 公祐 SOLIZE株式会社 SOLIZE Innovationgsカンパニー Senior Manager
  西鳥羽 二郎 株式会社レトリバ 取締役副社長/CRO
  西村 拓一 産業技術総合研究所
人工知能研究センター サービスインテリジェンス研究チーム長

 自動車産業をはじめとする製造業の開発現場においては、製品の複雑化・高度化に伴いエンジニアの専門分野の細分化・分業化が進み、設計品質のレビュー依存度・ベテラン指摘への依存度が増々高くなっていく傾向にあります。このことは設計工程における生産性のネックになっており、熟練エンジニアの高齢化・定年等が進む日本において、部署・組織を跨いだ知識・知見の活用が重要な課題となります。
 本研究開発では、ベテランのノウハウを人工知能技術を適用したしくみで再現し、設計業務におけるエンジニアの判断支援に活用することで、この課題解決に貢献すると共に、企業・分野を跨いで展開可能な基盤技術を獲得することを目的としています。

(7)『ニューラル機械翻訳と特許ライティングマニュアルを用いた日本語原稿のプリエディット』

  奥山 尚一 日本知的財産翻訳協会 理事長

 日本知的財産翻訳協会(NIPTA)は、2017年から、特許機械翻訳研究会を作って、ユーザーの立場から現在のニューラル機械翻訳(NMT)は使えるのか、どう使えばいいのかを特許ライティングマニュアルの活用を含めて検討してきた。2年弱にわたるその活動の結果得られた成果を報告したい。2016年11月にGoogle翻訳が一気に改善され、機械翻訳がそれまでとは異なるステージに乗ってきたが、その後も改良は続いている。その流れの中で、日本の翻訳文化の在り方も試されている。今後を考えるための基礎となる成果を提供したい。

(8)『自然言語処理によるニュース記事執筆の現状と課題』

  岡崎 直観 東京工業大学 教授

 自然言語処理では、古くからニュース記事をコーパスとして活用してきたが、近年では記事の制作に自然言語処理を活用する事例が増えてきている。本講演では、自然言語処理技術でソーシャルメディアの投稿や国会議員の発言を分析する事例を紹介する。続いて、自然言語処理で記事の執筆を支援する取り組みとして、データから記事を自動的に生成する自動化報道、記事本文からの見出し・要約の生成、記事の校正履歴に基づく自動テキスト校正などの事例を紹介する。

 

【クロージング】

17:50 - 18:00

 

(9)シンポジウムの終わりに

  長尾  眞 産業日本語研究会 世話人会 顧問/京都大学 名誉教授

(10)閉会挨拶

  小林  明 日本特許情報機構 専務理事

■懇談会・意見交換会

シンポジウム終了後、丸ビル5F カンティネッタ バズにて懇親会・意見交換会(定員:先着50名、会費:3,000円)の開催を予定しております。会費は、シンポジウム受付にて当日お支払いいただきます。領収書が必要な方は受付にてお申出ください。

■シンポジウム全般のお問い合わせ先

高度言語融合フォーラム(ALAGIN)内
産業日本語研究会シンポジウム事務局 担当 岡本
TEL 03-3351-8166

■事前申込締切 2月28日(金)

ご参加希望の方は、以下の「事前申し込み」をお早めに行ってください。座席数(200席)が満席になり次第、申込を締め切らせていただきます。

申込手続等についてご不明な点がございましたら、上記までにご連絡いただければ幸いです。
なお、座席に空きがある限り、直前、当日の申し込みもお受けいたします。

■事前申込先

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